商品紹介2021.9.23
読書の秋に一冊どうぞ【本と味噌】



過ごしやすく、気温が下がって涼しくなることで人間の集中力が増すといわれています。
読書の秋と言われる所以ですね。
毎日があっという間に過ぎ去り、活字はおろか新聞にも目を通せないなんて日もある私ですが、面白い本・興味深い本に関しては最後まで読んでしまいたい派なので時間を忘れて睡眠不足なんてこともしばしば。
中断するとどうしても残りが気になってうずうずしてしまうんですね。
静かな夜が心地よくて涼しくて、至福の自分時間を楽しむには読書は最適です。
この秋は、食や発酵食についてのおすすめ本と商品をセットにしたギフトを作ってみましたので(一応糀屋なもので。笑)、
「えっ??本と味噌の組み合わせ??」
「なにそれ!?」
というお声はすでに聞こえてきそうですが、どれも知っておいて損のない内容の本ばかりです。
いやむしろ知っておいた方が良い内容ばかりです!
私たちがチョイスするものなので食方面へスポットを当てた本ばかりですが、どうぞ楽な気持ちでお楽しみください。
どの本も、読み終わった後には気付きを与えてくれるでしょうし、自分を振り返り、自分の暮らしを見つめ直さずにはいられない気持ちさせる(良い意味で)素敵な本です。
本と味噌
ちょっと粋なギフトとしてもお役立ていただければ幸いです。
多方面で活躍されている料理研究家の土井善晴先生による一冊。食や献立の本というよりは暮らしや哲学を書いた素敵な本です。
料理をすることに苦痛を感じていたり、忙しくて料理が億劫になる方に「これでいいんだ」という自信を持たせてくれます。
私たちの食事は多様化して、彩り豊かな・種類豊富な料理、それも全て手間をかけて手作りしたものが正解かのような風潮がありますが、日本人が昔から食べてきた「ご飯・味噌汁・漬物」からなる一汁一菜は簡単にでき、日本人の身体にも合っている最も理にかなった食事だと気づきます。
日本料理を極めた土井先生から発せられる言葉と想いの一つ一つがとても重く、私たちの心にまっすぐに響きます。
医師でもある秋月先生が、幼少期の病弱だった自分の身体と長崎で被爆した体験を通して、味噌というものがどれほどまでに有用な食材かを説いています。
自分の身体は生まれ持った先天的な体質だけではなく、日々それらをつくる環境によって作られている。日本の風土が作った日本人の身体は、大昔から食べられてきた日本の伝統的な食事による栄養学が一番合っている。「悔い改めよ」ではなく「食い改めよ」
医師として臨床にも様々な研究にも携わる先生から、特に味噌に関して説得力ある考察がたくさん述べられています。
「味噌は日本の気候風土が生みだした傑作」この言葉で毎日の食事に味噌が欠かせなくなります。
農業と環境の研究をされている著者が提起する様々な食にまつわる問題は、今の時代を生き未来を担っていく私たちに深く刺さって衝撃を与えます。
何気なく食べて過ごしていることの裏に、様々な環境汚染や労働問題や畜産問題や・・・見えていないことの恐ろしさにゾッとするのではないでしょうか。
一項目ずつテーマになっておりとても読みやすいです。興味のある所だけ読み返しても良いですね。
「ある大手の菓子メーカーが消費期限を一日過ぎた牛乳を使って非難を浴びたことがあったが、ではその牛乳をどうすればよかったのか。ドブに捨てればよかったということにもなるまい。」
これを機にぜひ食について一緒に考えていきませんか。
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