糀屋ファクトリー2019.3.31

大桶の修理

糀屋は創業150周年のこの節目の年にとても大きな決断をしました。

 

それは、味噌の仕込みに長年使われてきた木でできた大きな桶を修理すること。28石あるこの大桶4本を年内に修理し、新たな息吹を吹き込んで頂きお味噌造りを行います。

 

 

手入れの大変さやお金の事、食生活の変化など様々な側面から桶の需要が減少し、現在大きな桶を修理することができる職人さんがいる会社は日本で一社のみとなってしまいました。

 

大阪の堺市にあります藤井製桶所(ウッドワーク)さん。日本のものづくりを大切に支えてこられた企業です。

藤井製桶所さんは2020年には廃業を決めているとの事で、この大桶を修理する最後の機会に何とかお願いすることができました。

 

廃業は大変残念なことではありますが、日本が誇り守ってきたものづくりのひとつであるこの大桶から日本人が今までずっと食してきた発酵食品の味噌を造るという、我々が見直し回帰すべき日本の伝統を、桶と味噌で引き継ぎ伝えることが私たちが今できることの一つと感じています。

 

日本全国あちこち飛び回られている藤井製桶所さんですが、今回の運び出しは中々苦戦したとのことで「今までの中で結構大変な方でした・・・笑」とこぼされていました。

 

写真の通り、ギリギリです。というか本当は引っかかっていて半ば無理やりです。(笑)

 

 

完成は数か月後。そしてまた残りの2本を持って直して頂きます。

 

 

藤井製桶所さんの興味深く貴重なお話です→上芝 雄史(うえしば たけし)さん/藤井製桶所・株式会社ウッドワーク (corezoprize.com)